最近よく聞く「審査業務」とはどんなお仕事?【解説付き】

よく見かける事務センターでの「審査業務」とはどんなお仕事?

よく見かける事務センターでの「審査業務」とはどんなお仕事?

最近、都内を中心に「審査業務のお仕事」という求人をよく見かけますが、具体的にどんな仕事なのでしょうか。今さら聞けない仕事内容や収入について順を追ってご説明します。

〇「審査業務」とは。。。

審査業務は、ある対象物やプロセスに対して検討や評価を行い、特定の基準や要件に適合しているかどうかを判断する業務を指します。これはさまざまな分野で行われることがあります。以下はいくつかの例です。

■ 金融業界

一般的にはこちらが最も知られています。金融関連では、企業に資金を提供するかどうかの審査を行います。審査対象は企業や個人事業主、NPO法人など多岐にわたります。銀行や信用金庫だけでなく、証券会社などでも募集があります。審査担当者は、個人や企業の信用履歴や財務状況を評価し、融資の可否を決定します。

■ 保険業界

こちらは主に個人を対象に、保険加入時や更新時の審査を行います。健康状態や健康診断の結果、自動車保険の場合は過去の事故歴などを考慮して保険の等級を審査します。外部の事務センターで行われることもあり、必ずしも保険会社が直接募集しているとは限りません。個人情報を多く扱うため、勤務前に身辺調査や身元保証の確認が行われることがあります。

■ 官庁関連・福祉関連など

県や国(市町村など)の補助金の申請・受付業務から、公共団体や各種基金などさまざまな団体が行っています。国や県の場合、予算が消化された時点で業務が終了することが多く、時給等の条件は良いですが有期雇用のケースが多いです。業務はマニュアルに従って進められ、イレギュラー対応も頻繁に発生します。

■ 医療分野

新しい医薬品や医療機器の開発に際して、規制当局はこれらの製品が安全かつ効果的かどうかを審査します。また、医療施設の運営や医療従事者の資格に対する審査も行います。多くの場合、医学や薬学の知識が必要とされるため、一般の方が業務に携わることは少ないです。

〇時給的には1,700円から。|SV職は時給2,000円を超えることも。

案件の難易度や経験の有無によりますが、一般のオペレータの場合、日勤で時給1,700~1,800円、土日の稼働や変則シフトの場合は時給1,800~1,900円が平均です。また、SV職(スーパーバイザー)になると、時給2,000円を超えることもあります。他の事務職の求人に比べて経験者が採用されやすく、業務の難易度にもばらつきがあるため、勤務前に入社前研修を実施している企業もあります。また、守秘義務の問題から面接前に具体的な仕事内容の説明が聞けないため、入社前にしっかりと内容確認・準備しておく必要があります。

〇どんな人が採用されやすい?|入社前までの準備は?

金融関連や補助金などの申請については、やはり「簿記3級」程度の知識は必要とされます。最近では入社前の段階で事前研修を行ったり入社後にE-learningを実施する企業増えてきています。実際にどういう経歴の人が採用されやすいかと言うと、


  1. 事務センターやコールセンターでのSV経験者

  2. 簿記3級以上をお持ちの方

  3. 電話での営業経験のある方


となります。

やはり実務経験者の方の方が採用されやすいのは事実で事実で、未経験でも簿記3級以上をお持ちの方も採用されやすい状況です。これは、金融機関や補助金などの審査業務の際に貸借対照表や決算報告書を確認することがあり、その際に何処に記載がされるか?どこに分類されるか?など単語の意味だけでも知っているだけで教育が進む為、簿記の基礎知識を持っている方が重宝されます。また、書類の不備や記載漏れがあった場合、申請者の方に電話やメール等で問合せを行うためテレアポ経験のある方も実務経験として評価されます。

◎大手企業の審査業務の特徴

大手企業は業務の規模が大きく、複数の部門や国際的な展開をしていることが多い。そのため、監査範囲が広く、複雑な取引や財務報告が多い事が特徴です。また大手企業は内部統制システムが充実しており、専任の内部監査部門を持っていることが一般的。監査人はこれらの内部統制を評価し、信頼性を確認する必要があります。

  • 上場企業や大企業は法令遵守の重要性が高く、SOX法(米国)やJ-SOX(日本)などの規制に対応するための監査が求められる。
  • 監査業務を行うチームが大規模で、多くの専門家(IT監査、税務監査、法務監査など)が関与する。各分野の専門家が協力して監査を進めることが一般的。
  • 最新の監査ツールや技術(データ分析ツール、AI、ブロックチェーンなど)を積極的に導入し、効率的な監査を行う。

◎中小企業の審査業務の特徴

中小企業は業務の規模が小さく取引も比較的単純であるため、監査範囲が狭くなることが多いのが特徴です。また内部統制システムが簡素であることが多く、一部の企業では内部監査部門が存在しない場合もある。そのため、監査人が直接業務プロセスを評価する機会が増える傾向にあります。

  • 中小企業は上場企業ほど厳しい法令遵守の要求がないことが多いが、業種や業態によっては特定の規制に対応する必要がある。
  • 監査チームは少人数で構成されることが多く、一人の監査人が複数の分野を担当することが一般的。
  • 大手企業ほどの予算がないため、最新の監査ツールや技術を導入することが難しい場合がある。手作業や基本的なツールを使用することが多い。

 大手企業と中小企業の審査業務は、規模、複雑さ、内部統制の充実度、法令遵守の重要性、監査チームの規模、使用するツールと技術において大きな違いがあります。大手企業では、規模が大きく複雑な取引が多いため、専門家チームによる高度な監査が求められます。一方、中小企業では規模が小さく取引が比較的単純であるため、少人数の監査チームが手作業を交えながら柔軟に対応することが一般的です。

 

〇「審査業務」でのメリットとは。

 審査業務の多くは事務センター都内にあるオフィスビルで行われているケースが多く、通勤のアクセスはGOODです。また業務の効率上、比較的大きなフロアで業務を行っている事が多いため最近できたオフィスビルに設置されていることも。仕事内容も明確で勤務時間もきっちり管理されているので「残業なしで〇時から〇時まで働きたい。」という希望の方にはぴったりのお仕事です。マニュアルやトークスクリプトも作り込まてれいるので未経験の方でも入りやすい職場環境となります。

 

〇「審査業務」でのデメリットは?

 審査業務の多くは事務センター等で行われるため、在宅勤務を希望される方は条件がマッチしません。また大きな案件となりますと1つの事務センターで1,000名規模となるため朝の通勤や帰宅時に混雑が予想されるため余裕を持って早めの通勤を心がける必要があります。また休憩時間もローテーションで取ることがあるため毎日決まった時間でお昼という訳には行きません。入社配属時に2~3週間の入社研修を行いますが一回の配属で数百名の方が入社されるため、研修時に数日に渡り欠勤をしてしまうと習熟が遅れてしまうことも。入社時だけではありませんが研修期間中はお休みしない様に健康管理も意識しましょう。

またほとんどの案件が期間限定のため有期雇用(契約社員)となりますので、どんなに気に入った仕事内容や職場でも数か月、数年後には転職が必要となります。


  1. 大きな事務センターだと1,000名単位のため通勤時間が混雑

  2. 入社時の研修がしっかりしている分お休みしてしまうと習熟に遅れが出る

  3. 期間限定での有期雇用


東京都内を中心に、弊社でもいくつかの「審査業務」の求人を取り扱っております。また、グローバルスタイル株式会社では統括SV・エリアマネージャークラス以上の方には正社員登用も行っています。興味がある方は下記のサイトよりお仕事を検索してみてください。

 

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